2025年度C年主の洗礼: 小さな奇跡の物語: キリストとともに

民衆はメシアを待ち望んでいて、

ヨハネについて、もしかしたら彼がメシアではないかと、
皆心の中で考えていた。

そこで、ヨハネは皆に向かって言った。
「わたしはあなたたちに水で洗礼を授けるが、
わたしよりも優れた方が来られる。
わたしは、その方の履物のひもを解く値打ちもない。
その方は、聖霊と火であなたたちに洗礼をお授けになる。

民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。

すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。

(ルカによる福音書3・15-16, 21-22)

お元気ですか。ご無事ですか。

しぇるりんです。(^ ^)

しぇるりんがサボりながらも祈り続けてきた、両親がやっと本人の意思で洗礼を受ける気になり、洗礼志願書を提出し、神父さまと代父母さんのご都合を伺うばかりの状態で、それなりに穏やかに日々を過ごしていました。

もう百歳近いけど気持ちだけはしっかりしていて家事手伝いと心から母を支える父、平凡だけど手先が器用でお嬢さん育ちだけど家事はやってくれる母。

デイケアに通う二人を介護しながら、この先どうしようか悩みつつとある勉強を続けるしぇるりん、そして心傷ついた時を超えて、まずはゲーム・ライバーを始めたムスコ氏。

ある意味とても平凡だった日々は、母がデイサービスの送迎車内で体調不良を起こした瞬間、見事に砕け散りました。

これは、小さなマリアさまなしにな起きない奇跡の物語の一日のことです。

エピローグ

「少し血圧が低いみたいで…体調を崩されました」とデイサービスのドライバーの方に言われた時、母はまだ支えれば歩ける状態でした。

腰痛があると言い、横になった方が良さそうだったので、横になったとたん顔色が蒼白になり、唇が紫色に変わり、家庭用の血圧計などでは計測できない状態になり、身体を九の字に曲げて横になったので、コレは危ないと感じた。

医療相談センターに相談して、救急車を呼び、同乗しました。救命士の方曰く「(この地域でいちばん評判の悪い)市立病院以外、病室が空いてないので搬送受け入れ先はない」とのこと。

なぜかそこで肝が据わり、「じゃあ市立病院でお願いします」と言い、近隣で最も評判の悪い病院へ行きました。

案の定、受付書類には「腰痛を訴えているから」ということで「整形外科」とあり、トンチンカンな対応。

整形外科医が「これ、内科とかそっちじゃないの？」と言ったその時、ちょうど「応急医」勤務の心臓動脈外科のセンセが母のベッドの前を通りました。

センセは大動脈破裂の兆候を見つけて、鬼の首を取ったかのように、整形外科のセンセに「造影剤投与でCT検査」をするように指示。

しぇるりんは、「大動脈破裂なので、CT検査をします」と、整形センセは自分で本当に理解できているのか良く分からない説明するのを聴き、ともかく同意書にサイン。

整形外科のセンセがする大動脈破裂についてのインフォームコンセプトの説明は、「確信には満ちてるけど、正解を教えてもらった予備校生」みたいでした。

神学生・新司祭の皆さんは、決して真似しないで下さい。

緊急検査結果は1時間も経たずに出て、ついに「応急医」センセが診察室に登場。整形外科のセンセを横にどけて、ドヤ顔で状況説明を始めました。

ここでやっと「母はもしかしたら命拾いする可能性がゼロじゃない」けど、とても危篤な状況なのが分かりました。

応急ドヤ顔センセは、もっと待遇の良い病院に転勤したい一心で、親切にもご自身のスマホで「心臓動脈外科の執刀医・手術スタッフ・手術室・ICU」の四点セットに空きがある緊急手術が可能な病院を探して下さいました。

搬送先はほんの5分ぐらいで決まり、救急車とセンセの外出準備が整うのを待ってからやっと出発。

行ってみたら…

救急車の手配時間は、さすがに公立病院なのでかなり時短だったと思います。搬送してきた救急車が再出発に必要な備品等の一時置き場が公立病院にはあるらしいのです。

年末年始は救急出動も多いので、消防署に帰るヒマがないのも一因かも知れません。

ともかく母を含めて、転院者二名。公立病院に患者を搬送して来た救急車が、そのまま転院先に搬送することになったようです。

搬送先のYS病院は、しぇるりんには馴染みのある場所でした。病院の方もとても親切で、対応もていねいでした。

対応してくださった看護師さんのお一人は、娘さんも看護師で公立病院の専門病棟勤務らしく、「わたしなら、あの公立病院には行かないわ」と言って下さいました。

公立病院は効率の悪い運営方法なので、救急室がてんてこ舞い状態になっていたため、母のお薬手帳を応急ドヤ顔センセに渡し忘れたのに、そこで初めて気づいたからです。

その病院で2度にわたる緊急手術をしていただき、どうにかICUに落ち着いたとの連絡が来た時、大動脈破裂の手術をして生存する可能性のある破裂後6時間が経ってないことに、初めて気づきました。

病院のとなりに、いつものカトリック小教区に来てくださる宣教会の家の看板が見えました。帰宅時に宣教会に寄ったら、偶然に宣教女お二方にお会いできました。

「この道を歩かせてくださったのは、マリアさましかいない！」ただこのひと言を何回も繰り返して、お祈りをお願いしたかったからです。

海外からいらしたシスターたちなので、詳しい地域事情は話しませんでした。

病院から自宅まで、暗くなりかけた道を歩きながら「マリアさましかおらん！この奇跡の道を歩かせて下さる方はホントにマリアさまだけ！」という思い続けていました。

生まれて初めての入院、手術とICUで麻酔状態であり、意識もないけど母はさぞや心細い思いをしているでしょう。

意外ですが、麻酔状態にある人は時々意識が戻ることもあり、周囲の人の声が聴こえることもあります。ICUの患者さんは、麻酔が効いているから何も分かるわけない…と医療関係者は安易に思い込まない方がいいと思います。

母はいまもICUで危篤状態ですが、主は意識のある状態で洗礼を受けられるようはからって下さると、信じています。

あなたとあなたの愛する人にも、小さな奇跡が起こりますように。

インフルエンザ＆コロナ同時流行しています。
ご自愛ください。

1月11日(日・祭・白)主の洗礼　

第一朗読: イザヤ書40・1-5, 9-11
答唱詩篇: 68①⑤(詩篇104・1+2a, 24+33）

第二朗読: テトスへの手紙 2・11, 14:3・4-7

アレルヤ唱: 258(主の洗礼)

福音朗読: ルカによる福音書3・15-16, 21-22

カトリック中央協議会《教会暦と聖書朗読2025年C年》より引用しました。)

動画配信情報(1月11日深夜時点）：敬称ほぼ略

グーグル検索、ロイター社でもCOVID-19による「パンデミック情報・統計」の新規更新を終了しました。体調に不安のある方、高齢者と同居されている方で、教会共同体でのミサ聖祭の参加に不安がある場合は、動画ミサにご参加ください。詳細は、カトリック中央協議会の新型コロナ対策　をご参照ください。

カトリック東京大教区登録チャンネル: こちら　

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2025年1月12日 (日)

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