2024年度 B年年間第14主日: わたしは弱いときにこそ強い: キリストとともに

思い上がることのないようにと、わたしの身に一つのとげが与えられました。それは、思い上がらないように、わたしを痛めつけるために、サタンから送られた使いです。

この使いについて、離れ去らせてくださるように、わたしは三度主に願いました。

すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。
力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、
むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。

それゆえ、わたしは弱さ、侮辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています。なぜなら、わたしは弱いときにこそ強いからです。
(コリントの信徒への第二の手紙 12・7b–10, ,画像はWikipediaさまよりレンブラント作「獄中の使徒サウロ」)

お元気ですか。ご無事ですか。

しぇるりんです(^ ^)

しぇるりんは、4月から老父の入退院、介護申請と家事、仕事と自分のウツ症状の悪化で追われまくってます。

少し落ち着いて来たものの、一日に決めた小さな祈りを飛ばしてしまいそうなぐらいパニック状態が続いてます。

どれもしぇるりん本人以外の誰かが代わりに出来る、とは言えません。

相談に乗ってくださるケアマネさん、地域包括の担当者さん、担当医師、皆さん良い方ばかりです。でも、しぇるりんの十字架の重荷を誰か代わりに背負える方法は見つかりません。

老いた両親に介護保険適用範囲のリハビリやケアに慣れてもえるまでの、申請・契約などの連絡でほぼ精一杯。

今週の第二朗読では、使徒パウロの「弱さ」とみ恵みについて語られます。

「豊かに見えるけど愛がない」と訪日外国人にも言われる21世紀の日本で、「弱さとみ恵み」「み恵みによる強さ」とは何かに想いを馳せませしょう。

一つのとげが与えられた

人生は、自分に与えられたとげを主の十字架として受け入れ、自分の十字架を背負って生きる決意をした日から本格的に始まるようです。

時に、とげを隠さないことも大切だと思います。第三者からの根拠ないうわさ話でコミニュケーション不全になる前に、真実を語る方が良い場合もあるからです。

十人十色の弱さがあり、強さがあります。

大切なのは「弱さはあやまちではない」を心から素直に受け入れられること。

世間の人や家族ですら、弱さを非難し、自分が望む強さを持って欲しいと不満を持ちがちです。

とげのない人生は、平坦で平穏で安らかかもしれない。

重い十字架をヒイヒイ悲鳴をあげながら生き続けるのは、とても辛いです。

信じられないぐらい辛い試練にあったらしき職場の同僚との合言葉は、「私たちはサバイバーにはならない。ただ、生きて行きたい」です。

「わたしはサバイバー(ともかく生き延びるだけで精一杯の人)」だと思っているうちは、「自分の十字架を背負っている」とは言えません。

同僚の彼女は宗教的なものには何ら縁のない人ですが、「ただ生きていきたい」という強い信念があります。

人生のトゲ、弱さ、辱、窮乏、迫害、そして行き詰まりの状態…その全てに重さをストレスに感じない秘訣が主のみ恵みです。

神父さまでも、気持ちの上では受け入れられないこともある「自分の十字架」。

自分の人生のとげを「自分の十字架」として受け入れられないのも、原罪の深さだと悟る時、自分の十字架には主のみ恵みが詰まっていることに気づけると思うのです。

- わたしは弱いときにこそ強い

しぇるりんは、春ごろから心療内科のセンセにドクターストップがかかっている状態で、弱さのなかの強さを発揮しています。

本人はただ、目の前にある課題を一つずつ、一生懸命に現状を乗り越えいようとしているだけですが、はためには「強情で言いたい放題の人」に思えるかもしれません。

弱さを自覚するのは、とても辛いものです。弱さは往々にして、物理的な富や資源への飽くなき貪欲さという悪と結びついているからです。

「行き詰まりの状態にあっても、キリストのために満足しています」という使徒サウロのサラッとした一言は、くじけることない信仰宣言です。

弱さの中での強さは、スーパーマンやウルトラマンのように「観てれば判る」ものではありません。

使徒パウロが「弱い時こそ強い」と言った時、彼はひたむきなだけの目立たない人だったでしょう。

あなたは、いちばん弱っている時こそ強い人を目指せてますか？

だれもあなたの奮闘を見ている人もいないかも知れませんが、イエス様は見ておられます。

良い一週間をお過ごしくださいませ。

新型コロナ感染が拡大しつつあります。
ご自愛ください。

7月7日(日・主・緑)年間第14主日　

第一朗読: エゼキエル書 2 ・2-5
答唱詩篇: 116①②(詩篇123・1+21b, 栄唱）

第二朗読: コリントの信徒への第二の手紙 12・7b–10

アレルヤ唱: 272(14B)(ルカ4・18参照)
福音朗読: マルコによる福音書6・1- 6

カトリック中央協議会《教会暦と聖書朗読2024年B年》より引用しました。)

動画配信情報(7月7日時点早朝）：敬称ほぼ略

グーグル検索、ロイター社でもCOVID-19による「パンデミック情報・統計」の新規更新を終了しました。体調に不安のある方、高齢者と同居されている方で、教会共同体でのミサ聖祭の参加に不安がある場合は、動画ミサにご参加ください。詳細は、カトリック中央協議会の新型コロナ対策　をご参照ください。

登録チャンネル: こちら　

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2024年7月 7日 (日)

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