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2018年6月26日 (火)

ピエトレルチナの聖ピオと「守護の天使」

350 天使は、たえず神の栄光をたたえてたの被造物に対する救いの計画に奉仕する、霊的被造物です。「天使はわたしたちに益するすべてのことに協力します。

351 天使は、主であるキリストを取り囲んでいます。とくに人間救済の使命がまっとうされるよう、キリストに仕えます。

352 教会は天使たちを崇敬します。天使たちは、この世で旅する教会を助け、すべての人間を守ります。
(《カトリック教会のカテキズム》P.150より抜粋)

お元気ですか。しぇるりんです。(^ ^)

前回のブログで言及した、ピエトレルチナの聖ピオと守護の天使について、今回はご紹介したいと思います。

ご存知の方も多いかと思いますが、ピエトレルチナの聖ピオは、1887年にイタリアのピエトレルチナという小さな村に生まれ、幼い頃から守護の天使との語らいがあった、と言われる二十世紀で最も有名な聖人の一人です。

Com_201010 守護の天使とは、洗礼を受け、主イエズスと愛の契約を結んだ全ての信徒の祈りと救いを助けるため、「すべての人間を守る」純粋な霊的被造物を指します。

つまり、洗礼のみ恵みに召された人であれば誰であれ、自分の守護の天使に祈りを通じて、聖母マリア、聖ヨセフの執り成しで主イエズスに助けを求められるのです。

聖痕、「聖なる病い」と「聖なる語らい」の記録や奇跡の数々は、ピエトレルチナの聖ピオの生涯を1933年ごろまで、公的な苦しみとして現れました。一時的な里帰り、たび重なる教理聖省(現、当時は検邪聖省)の「謹慎」「公的な聖堂でのミサや聴罪の禁止」などの苦境にあっても、祈りのうちに守護の天使を切実に助けを求める人々に送り続けたと伝えられています。

聖ピオは、主イエズスがつねにわたしたちを愛し、いつくしみ、ゆるし、助けようと手を差し伸べておられるから、「必要な時には、私(聖ピオ)にあなたの守護の天使をよこしなさい。聖母マリアと主イエズスに必要な助けを願うよう、わたしの守護の天使が働くよう祈ります」と言われました。

もちろん、21世紀になった今でも聖ピオが半世紀を過ごした南イタリアのサン・ジョバンニ・ロトンドに訪れる巡礼者は、国内外から大勢います。その多くは病者、何らかの奇跡や癒しを求める人々のようです。

欧米でも昨今はどちらかと言うと、「カトリック信仰の崇敬の地」というより「癒しのツアースポット」的な扱いで取り沙汰されている点、日本のパワースッポット流行にも似ています。

しかし、聖ピオが信じるよう勧められたのは、わたしたちそれぞれの守護の天使を聖ピオ、自分の守護の聖人聖女や「恩寵の聖母」、けがれなき聖母のみ心などへの祈りのとりつぎによりあたえられる主イエズスの愛とみ恵みに信頼し、日々の大小の困難に勇気を持って立ち向かいなさい、というカトリック教会の教えです。

確かに聖痕の奇跡は、聖ピオを有名にしました。人々はその聖痕を間近にするだけで何か奇跡が起こるのではないか、とついつい期待してしまうのでしょう。

成人受洗者が多く、カトリック家庭なら今もほぼ必ずすべての子どもに幼児洗礼を受けさせる習慣に馴染みのない多くの日本人には、カトリック教会の教えで言う「守護の天使」と、流行りの「スピリチュアル」や祖先崇拝信仰でいうところの「守護霊」を勘違いされる方がたまにいらっしゃるようです。

カトリック教会の教えで言う「守護の天使」は、すべての人を主イエズスの愛、希望、いつくしみとゆるしへと招くために、私たちのごく個人的で私的な日々の祈りを、み恵みの聖母のとりなしを通じて時にかなえてくださることもある、神の栄光をたたえる天の霊的被造物です。

「天使は神の栄光をたたえるために存在する」ことは、守護の天使と聖ピオの親しくも、天的な関係からも伺われます。

聖ピオがアゴスチノ神父に送った手紙に「これらの卑劣漢(悪魔たち)が私を殴るさまを書くことはできません。ときとして私は死にそうな気がします。…私は自分の守護の天使に向かって頼みました。しばらく私を待たせた後、天使は私の近く空中に浮かびながら、天使の声で神聖な御方に対し聖歌を歌いました。…私は私の援軍を呼び疲れ、私に待ちぼうけをくわせた天使をガミガミ叱りつけました。」とあります。(Letters no. 102、アレッシオ・パレンテ著《ピオ神父と守護の天使》より抜粋)

自らの守護の天使を「ガミガミと」叱りつける聖ピオのお姿を想像すると、真摯に愛する者同士の親密な愛の交わりがいかに深かったかが、よく感じられます。

その後、守護の天使は「主イエズスのゴルゴダの丘をともに登れるみ恵みに感謝しなさい」と言いつつも、聖なる司祭と互いに抱き合うほどに熱く仲直りします。

わたしたちは、苦しみや悩み、痛みや苦しみ、困窮や欠乏にある時、いまある「嫌なこと、望まないこと」が取り除かれることだけを祈り、「欲すること、自らの欲望が満たされること」を願いがちです。

しかし、衣食住、仕事や日々の務めと生活、安らぎと憩い、悩みと癒し、家族や人々とのつながり、社会を維持するのに必要な日々の活動のすべては、いのちの創り主である主を知るための旅路であるいのちある「今日」と、明日のいのちに主の教えを継承するために必要なものです。

わたしたちはつい、「嫌なこと、望まないことが起きない安逸な生活が続くこと。自分の欲望が思うがままに満たされること。」をまるで人生の最終目標であるかのように勘違いし、いのちの初まりと終わりに想いを巡らすことを避ける傾向があります。

実際のところ、資本主義やNWOによる「豊かな世界観」は、真摯に主を求める道を「目前の給料やお金が必要だろう!」というごく間接的なやり方で否定します。

確かに政治、経済など人間の営みが日々滞りなく行われることは必要です。だからと言って、主イエズスから離れていいわけでもなく、「自分らしさ」を求めすぎるあまり自分自身への執着を「個性」と勘違いするあやまちが正しくなるわけではないと、私は思います。

ピエトレルチナの聖ピオは、サン・ジョバンニ・ロトンドの小さな修道院の片隅で、守護の天使だけを通じて半世紀の間、世界中の信徒とイタリア語とラテン語以外知らぬまま、多くの外国語で!触れ合いを続けました。

2018年現在、カプチン・フランシスコ会日本管区は沖縄県那覇市の修道院が残っているだけで、ピエトレルチナの聖ピオを熱く語り続けたペテロ神父さまも、だいぶ前に活動を停止されました。

日本ではカトリック信徒が増えないこと、多くの信徒の支えと司祭、修道士、修道女などを目指す若者の、豊かな召命なしに修道院は運営できないことなどもあり、近年、活動規模を縮小したり、日本から撤退する修道会、修道院、宣教会は増えており寂しい限りです。

そんな時代だからこそ、私はピエトレルチナの聖ピオに守護の天使を送り、わたしたちの信仰の小道を照らし、守り、導いてくださるよう、祈りたいと思うのです。

守護の天使への祈り

わたしの守護の天使、主のいつくしみによってあなたに委ねられたわたしを照らし、守り、導いてください、アーメン。(カトリック祈祷書《祈りの友》より)


霊的読書(レクチオ・ディヴィナ)とは、聖書(主に福音書)などを音読し、その中の「ちょっと気になる一句」に心を留めて、祈りのうちに神さまを思い、その一句を通して神さまと語り合うことを指します。ブログ中の聖書の解釈に関する内容は、しぇるりん個人の感想です。聖句そのものと、地理、人間関係などの事実関係は、特別な記載がないものは、日本聖書協会2008年版≪新共同訳 新旧約聖書続編つき≫の解説部分に依拠しています。詳しくは、日本聖書協会発行の≪新共同訳 新約聖書≫≪新共同訳 聖書≫をご参照ください。なお、ミサの朗読福音は、カトリック中央協議会発行の《毎日のミサ》によります。

モルモン教、ものみの塔(エホバの証人)、世界基督教統一神霊協会(統一教)、新天地イエスの証の幕屋聖殿、Apostolic Catholic Church(カトリック使徒教会)は正統派のキリスト教ではありません。「カルト宗教」です。ご注意下さい。

 

「しぇるりん」になりすまし、他の方のブログにコメントを書き込む事例があるとのご指摘を受けました。私は他のブログに書き込みをしません。また「しぇるりん」を騙るニセブログもあるようですが、このブログの書き手とは別人です。ご注意下さい。


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